
水(H2O)・・・常温では「液体」、高温では気化して「気体」となり、0℃以下では氷となって「固体」となります。
水は、環境の変化に対応できる多種多様の力を持っており、これが生命の根源となれた要因の一つです。そして水は、さまざまな物を溶かす性質や作用といった科学的な側面からだけではなく、分子構造、電子、原子核、磁場などといった物理学的な面からもその本質が解明されようとしています。
しかし、水は、身近な物でありながら、まだまだ解明されていない事が多いのも事実です。水は奥深い神秘的なものでもあります。

人間の身体の約70%が水で構成されています。体重60kgの人なら約36〜42kgが水ということになりますが、生まれたばかりの赤ん坊は約80%が水で、まるで水でできたゴムまりのようです。
そして、人間の身体は髪の毛から足の爪まで、すべて細胞でできています。その数を合わせると約60兆個といわれており、細胞は水(血液)に溶けた栄養分を吸収し、排泄します。
この細胞が生まれ変わるには、約4ヶ月必要だといわれているのです。地球が水で支えられているように人間の生命活動も水で支えられています。
その基本的役割は、@運搬、A身体の防衛、B緩衡作用、に大きく分けられます。Aの身体の防衛というと、具体的なイメージは薄いかもしれませんが、例えば、精神、生命活動の司令塔ともいえる脳の90%は水で、柔らかい脳は脳脊髄液の中で浮かぶようにして保護されています。
人間は体重の1%の水が減少すると激烈に喉が渇き、さらに体重の3〜5%の水が減少すると痙攣を起こすなどの何らかの症状があらわれ、7〜10%減少すると歩けない、精神障害など、ショック状態に陥ってしまい、命にかかわることになります。水だけの飲みすぎにも注意が必要ですが、補給しないと命に赤信号が点滅してしまいます。

環境条件で差が多少ありますが、生命維持のために体重60kgの人で、1日に必要とする水は約2.5ℓです。どのような形で補うかというと、飲み水で1.2ℓ、食物などから1.0ℓ、炭水化物などの代謝で体内で生成されるものが0.3ℓです。
当然、補給した分だけ排泄されます。排泄は、汗や呼吸、尿、便といった形で行われ、尿として排泄される量が一番多く、大きなペットボトル1本分に当たる1500mlにも。大便にも水分は含まれ、尿ともども身体に不要な老廃物を排出するという役目を果たしています。
水は、人体で@溶解作用、A運搬・排泄作用、B体温調節、CpHの調整、D浸透圧の調整、E細胞の維持、F体液の流れの調整などを基本のはたらきとし、昔から解毒、利尿、希釈、新陳代謝促進、洗浄、解熱、老化防止、美肌、肥満防止、消化、精神安定などを促すために飲用されることからも作用の多さを物語っています。
液体の中で水ほど様々なものを溶かすものはありません。海水には60種類以上の元素が溶けこんでおり、地球上に存在するほとんど全ての元素が海水中に溶けて存在しています。そして、生物の体や人間の暮らしは、水の「ものを溶かす力」に支えられています。様々な物質は水に溶ける形ではじめて運搬、吸収することが可能になるのです。

血液の80〜90%は水ですが、生命活動に必要なたんぱく質が1ℓ中、約80g含まれます。
人間の血管の長さは約9万6000km(地球約2周半)、心臓から送られた5ℓの血液は普通の状態なら約50秒で体内を一巡し、激しい運動をすると20ℓもの血液がわずか12〜13秒で駆け抜けるといいます。ちなみに、1日に、心臓から押し出される血液は約8000ℓです。
サラサラの血液が心臓に負担をかけず、身体に良いことが、ご想像いただけるでしょう。
また、水の汚れが、血液や細胞の汚れに。そして、身体の汚れへとつながるのです。

近年、水は、H2O分子が集団(クラスター)になっており、そのクラスターが小さくなった水は、細胞に浸透しやすく、植物の成長を促進したり、味が良くなったりすると話題になっています。また、「クラスターが小さい水は健康に良い」とも言われています。
クラスターの小さい状態を保った水は、水が持つ力を効率よく発揮することから、健康維持への大きな寄与につながると期待できます。

生物の起源が海から始まったように、人間と海との不思議な繋がり、絆の深さを感じる例が数え切れないほどあります。例えば、海の波は世界中どこでも、嵐でも凪でも1分間に18回、陸に寄せては返していきます。また、人間は、睡眠時にやすらぎの波長であるα波やβ波が増幅されるのが、1分間に平均18回の呼吸時。そして、人間の平均体温(平熱)は18の2倍の36度で、脈数はさらに2倍の平均72拍です。
このように波のリズムが人間の基本となっているわけです。波の音を聞いていると心が休まるのも、地球上の生物として見ると当然なのでしょう。

